都市伝説~メリーさん





あの事件の事を二度と言わないと五人で誓いあった後


何食わぬ顔で毎日を過ごすことになりました。



決して口にはださないもののやはり皆こころの中では忘れられないのです。 



メリーの眼が忘れられず。 



悲鳴がいつまでも耳元で鳴り響くように感じました。 


寝たくても眠れない毎日を過ごしています。 



わたし、木村安子は今でも思うのです。



あの状況でメリーを犠牲にしようとするなんて第三者が聞いたらわたしたちは、あまりにも卑怯卑劣な奴らだと思われるのでしょう。 



わたしが第三者ならきっと非難していたと思います。 


でも生きる為なら・・・



自分が犠牲にならない為ならどんな卑怯な手をつかってでもあの場を逃れたかったのです。 



たとえメリーを犠牲にしてでも………………。 



だけどわたしだってこんな胸くそ悪い思いをしたくはなかったんです。


きっとみんな……いや、宏も貴文も美千留も思っていたはず。  



元々悪かったのは健太だった。あいつが余計な事をしなければわたしたちはあんな怖い思いをせずにすんだんだ。 



メリーは死なずにすんだんだ。 



健太、あなたは今どんな心境ですか? 
















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