都市伝説~メリーさん
情けない事に僕は美千留にしがみついた。
「貴ちゃん………」
美千留は心配そうに僕の顔色を伺った。
「どうしよう…………ようやくわかったよ……僕とんでもない事を……………」
すると美千留は僕に手を差しだした。
「ひとりじゃないから」
「美千留…」
「一緒に行こう……友達でしょ……わたしたち」
そう言うと美千留は微笑んだ。
僕は美千留に密かな好意を寄せていた。
だけど、美千留の本命は宏で宏も美千留の事が大好きでした。
だから僕はあきらめる事にした。なぜあきらめる事ができるのかというとふたりが大好きだからだ。
宏も美千留もいい人だったからだ。
だけど僕は………
こんな事僕が言える資格はないのですが……
美千留
たしかに僕らは友達です。
君たちは健太とは違う唯一信頼できる友達です。
そしてメリーにも一番優しくしてたのは美千留……君でした。