月の果て
「ちょ……ちょっと…」
と焦るソフィを見てキルトは、再び優しく微笑んだ。
─────…ドキン..
そう、
この笑顔───…
私は、この笑顔に弱い──…
ソフィの頬は、微かな火照りを持った。
────…2人は、外に出るテラスの前にやって来ていた。
「よし!」
キルトは、そう言って満足気に立ち止まった。
………?
……何かしら?
ここは、まだ薔薇園ではないわ。
「キルト?」
ソフィは、不安そうにキルトを見つめた。