月の果て


「失礼します、姫様」

とメイドのスワローズが入室した。



「おはよう、スワローズ」

とソフィは、微笑んだ。



「おはようございます」

と同じくスワローズも微笑んだ。



そして、スワローズは真っ青になった。


「姫様っ!また、お城を抜け出しましたね!?」


「なんの事?」

ソフィは、首を傾げた。


「全く!この土!!一体誰が掃除すると思ってるんですかっ!?」


土───…?


とソフィが床に視線を移すと足跡が残っていた。



夢……じゃ、ない──…?
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