月の果て
キルトは、にっこりと優しく微笑んで
「結婚式いつ挙げる?」
と訊ねた。
…………はぐらかされたわ。
ソフィは、ムスッとしてキルトを見た。
そして、
「さぁ、いつでもいいんじゃないかしら?」
と言ってプイッと顔を逸らした。
なによ、肝心な事はいつも
言ってくれない───…
あの夜。
私を突き放した理由さえ──…
「じゃあ、明日」
ソフィは、驚いてキルトを見上げた。
本当にアナタは、
分からない事ばかり──…
キルトは、悪戯をした子供のように微笑んでいた。