月の果て


だけど───…




ソフィとの距離をグンッと近付けた。




そして、



「それでも、ソフィ。君が欲しい」

とソフィの腕を引いて、



君の心に在るのは、



ソフィの体を自分の腕の中へと閉じ込めた。



常に、

俺の姿であって欲しいと願うから─…



「………キルトは、私を籠姫にするつもりなの..?」


ソフィは、抱き締められたまま俯いて訊ねた。




キルトは、その言葉に大きく目を見開いて



「……………は?」


と言った。




………何が、どうなってそうなるんだ?


訳が分からない。
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