月の果て
そして、ソフィは執事を見上げて
「私は、どうしてあの方の妃に選ばれたのかしら?」
と訊ねた。
執事は、愛おしげにソフィを見つめて
「きっと、王子はアナタを愛してしまったんですよ」
と言った。
「………そうなの?」
ソフィは、そう言って表情を明るくさせた。
「ええ。きっと──…」
執事は、優しく微笑んだ。
「私が妃になったら、ずっとお父様とお母様のように傍にいてくれるかしら?」
ソフィは、恐々として訊ねた。
執事はソフィの問いかけに優しくにっこりと微笑むだけだった。