何処にでもあるラブストーリー

この唄は、とても美しく聴こえ、「結婚式飽き」をしていた僕の心にさえ感動を呼び起こし激しく揺さぶった。　本当にいい結婚式だった。　僕が間違って結婚できたら、この二人にこの曲を演奏してもらおうと思った。　　　　　　　



　僕の務め先は、新大久保にあった。　会社の屋上に上ると、眼下に何年も終わらない地下鉄工事のため、細くなった明治通りに車が渋滞している。　そのまま右を見ると西新宿のビル群、左には池袋サンシャインが見えた。　

　道路の向かい側には70年代に建てられたと思われる当時モダンだった大きなビル・・・今では20階あるフロアは中間くらいのワンフロアだけ電気が付くゴーストビル、そこで働いている人はどんな気分だろうと見るたびに思う。