【短】2度目の片想い


突然、視界が揺れた。


気づいた時にはあたしは周の胸の中にいた。


「俺も」


周の声が頭の上から降ってきた。


「もう絶対離れんなよ」


あたしの涙はもう止まらなくて。


喋るなんて無理な話で。


だから、あたしは何度も何度も頷くことしかできなかった。



< 26 / 28 >

この作品をシェア

pagetop