後ろの席の君
第二章
あんな事があってから2ヶ月たってからというもの、あたしと京はあまり話さなくなってもう夏休みの半ば、いよいよ明後日はT川である一番大きな花火大会。


一緒に行くのはっやぱりココロとだけ。




・・・・・・はぁ・・・・・・。



馬鹿なあたし―――・・・。と何度も何度もポカポカと頭を叩いて部屋の壁を足でっ蹴っていた。


『ガチャ』

とドアの開く音がしたかと思うと、
「よしなさい。隣のニアまだ寝てるんだから。」
「はいはい、」
と、母さんに怒鳴られてしまった。


ニアはあたしの弟で、小3。


いつもあたしの髪を引っ張ってくるすごく鬱陶(うっとう)しい奴。



今日は珍しく昼寝をしてしまっていたらしい。




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