キミに恋をしてはイケない

*そばに居ろ




【直樹 side】



屋上は 生温い風が吹いていた


「そう言えば藤堂くんと初めて会ったのって屋上だよね!?」


俺の隣に座りこみ
俺の顔をのぞき込む 石上優姫菜


あまりにも顔が近付けてきたのから
俺は 視線を落とした


「そうだよな…」


確かに 俺と石上優姫菜との出会いは
この 屋上だったよな…



あの時の
初めて石上優姫菜と会った時彼女は…
フェンスによじ登ってたよな…???



でも…今こうして 笑っている…



あの時…何で…フェンスに…??
やっぱり“自殺”…
急に頭の中に浮かんだ疑問…



これって……




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