キミに恋をしてはイケない


―キィィィ…


屋上のドアの鍵は掛かってなくって


案の定 彼はサボってた

「藤堂くん またサボり??」


私の言葉で 驚く彼 そして私を見るなり


「マジでごめん!!」


いきなり 謝ってきたのだ


「なっ??何で謝るの??」

「だって…石上さんと恭平が別れたの俺のせいだろ??」


彼は俯きながら言った


「えっ??」


もしかして…私が別れたの理由が
藤堂くんが 原因だと思ってるの??


「だって…恭平…俺が 石上さんのこと好きだって知ってたし…なんっか…あっさりしてたし…」



確かに 恭平のことは引っ掛かるが


でも 私のことを心配してくれて
すごく 背中がかゆくって 恥ずかしい…



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