キミに恋をしてはイケない

*優姫菜の過去



【優姫菜 side】



このことが…
現実じゃなかったら いつも そう思う



夜眠る度に あの出来事が
頭のなかに 鮮明に蘇ってくる…


独りになるのが 怖くって…



誰かに 抱き締められて欲しくって



ただ 温もりが欲しくって…




私は 恋をしたの…




私と 似た瞳をした
“宮崎 恭平”に…


でも 彼の瞳は 私と似ていたでも…


刻んだ 痛みは 違っていた…


彼が時々見せる瞳には 憎悪があった…



その憎悪から 逃げるため
私は 屋上から 飛び出そうとした時に



私は 私と同じ瞳を持つ 光に出会った




< 283 / 339 >

この作品をシェア

pagetop