キミに恋をしてはイケない
第1章 大切な宝物

*始まりのクリスマス


それは多分
7歳のクリスマスイブの日だった


ホワイトクリスマスならぬ
雪ではなく 雨が降っていた


「ねぇ~パパ遅いね~ッ」


幼いながら
俺は この家族が好きだった


「そうねぇ~パパ もうすぐしたら仕事終わるから すぐに 帰ってくるわよ!!!」


この温い雰囲気
何より


「本当ーッ??」


「そうよ!!」


この 優しく笑うおふくろの
笑顔が好きだった





< 3 / 339 >

この作品をシェア

pagetop