今宵、月の照らす街で
「室長!秋葉原に霊圧異常点を確認!!霊圧現在も上昇中………警戒レベルAAA[トリプルエー]に突入しました!!」


「!!!!」


「…現時刻を以て政都宮内庁対策室所属者全員に特例A案を施行します。A案に従い総員戦闘配備」


多香子がソファから立ち上がり指示を出す。


あずさは多香子の指示を通信端末で復唱し、全室員に指令を下す。


「内閣府及び政都宮内庁長官、本部対策室長官にホットラインを急いで。なお、以降私の指示までは総指揮権を千鶴に渡します。剣一郎くんは紘子をお願い」


「了解」


剣一郎は杏里とアイコンタクトを取って部屋を出る。


「ホットライン繋ぎます」


杏里は受話器を持ち上げ、指示通り動いた。


「梅宮くん。秋葉原に向かって」


「了解しました!」


多香子はケータイを持ち、千鶴に電話を繋いだ。


「…千鶴?あとは任せるね」
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