今宵、月の照らす街で
小龍沢家前。


月の下に拡がる闇がざわつき、うごめきだす。


「此処が須佐之男の眠る場所か」


「そうじゃない?」


「ヒャヒャヒャ!!じゃあ消そうぜ?面倒だからこの建物ごとな!!」


荒々しい陰の気を帯びた3人の姿が、一歩一歩、小龍沢家のドアへと近付く。


「そうはさせるか」


一人がドアに手を伸ばした瞬間、地面からおびただしい数の金属片が刃と成って現れた。


同時に、小龍沢家の屋根から京介を筆頭に、結衣、杏里、桜、剣一郎が3人と、うごめく闇を見下ろした。


「ほう…八龍とやらか」


「ふぅん…」


屋根に立った5人が飛び降り、敵と相対する。


「さてと」


京介がダークスーツの胸ポケットから煙草を取り出し、火を点けた。


「てめぇら、今からブッ潰してやるからよ。どうぞ覚悟なさいませクソ野郎」
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