Kiss or Kiss



隼人が出ていったドアをみつめる…




「…隼…人……」




涙が止まらない…




でも…ごめんなさい…




私は拓也を裏切れない




そしてあなたを信じられない




だってあなたの隣りにはまだ理奈ちゃんがいるんでしょ…?




「…綾香?」
「…拓也、隼人を入れたの?」
「…お前に会いたいって言われて」
「…私は会いたくない」




拓也は私の頭を優しく撫でながら




「…無理…すんなよ…?」




そう言った




「私は拓也のそばにいたいんだよ?」
「…綾香は自分の気持ちに素直になってもいいと思うよ?」
「…拓也は…私がいなくなってもいいの?」
「…綾香が幸せならそれでもいい」




拓也、あなたはすごいね…




私なら絶対にそんなセリフ言えない




「…拓也、キス…して?」




拓也は深く深くキスをしてくれた




「…抱いて」




拓也は私をベッドに押し倒して




「…本当は誰にも渡したくねぇよ…」




そう言って私を抱いた…




「…どこにもいかないよ…?」


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