女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


ん――……


朝…か…


ベッドから体を半分起こして上に伸びをする


5月の半ばぐらい
珍しく気持ちのいいぐらい今日の俺は目覚めがいい



『壱~!朝だ!』



乱暴な足音と共に聞こえる俺を叫ぶ声


静まった声と同時に
ドアが

ガチャッ…

と開くのと


ドカッ…


と腹めがけて軽いパンチがとんでくる


『ぐっ……』


『起きた?なんならもう一発いっとく?』


と俺の前でひらひらと手をふって笑ってる



『いくか!どけバカ浩平』


そう言い浩平を払いベッドからおりる


俺の名前は
神崎 壱斗 中三


…でさっき俺にパンチを朝からしてきやがったのが

長年幼なじみの
秋川 浩平 中三



『こーってよ·ん·で?』


俺のベッドの上でセクシーポウズをする浩平
まぁいわゆるお調子者?ってやつ


『い·や·だ』


着てた服を脱ぎ捨てて
そのへんに昨日脱ぎ捨てた制服を手にとって着る
鞄を持ち浩平を置き去りにして部屋をでた


ったく

せっかく目覚め良かったのに

あいつのせいで台無し


ため息をつきながら階段をたんたんとおりて
リビングにいき朝飯を食べるため席につく


『壱?こーちゃんわ?』

母さんが机に目玉焼きをおきながら聞いてきた


『置き去りしてきた…部屋に』


『あらあら駄目よ壱』




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