流れ星【実話】






そのまま時は過ぎて…
いつの間にか
暑い夏を迎えていた。


もう隼人からは
メールがこなくなっていた。
こないのが当たり前。


だけどこなければ
こないほど想いは
大きくなるばかりだった…。






「ねぇ〜!梨夏聞いて!」


朝、クラスでよく話す
沙也が教室に入った瞬間
走ってあたしの所にきた。


「どーしたん?」


「うちすごいもん
見てしまった!」


「だから何やって♪」


「昨日部活の帰りに
家の近くで見たんやけど…。
6組の隼人と真理が
チャリで2ケツしとるとこ
見てしまってん!
2人付き合っとるんかな♪」


……。


「そーなんやぁ…
付き合っとるんかもしれんね…アハハ…」

信じれんかった。
笑ってごまかしたけど
すごくショックで…


これがただの
噂であってほしいと願った。
< 30 / 57 >

この作品をシェア

pagetop