バレットフィンク
しかし、あの神をも恐れようとはしない程のエゴイズムが、とてつもない障害となってタケシの胸中に襲いかかって来るのだ。


ザック号は、相変わらず軽快な速度を維持しながら走り続けている。


タケシは今まで様々な障害を何度も自力で越えて来たし、これからも逆境に負けない積もりで進んで行く覚悟であった。


だが、カオルに関して言えば今までの経験上、最強の障壁となる予感に襲われていた。


あの調子では加入させた途端、すぐに軋轢や衝突が紛糾する事は必然だろう。これだけはタケシにも自信を持って言える話である。


しかし、そうかと言って彼のレベルに引けを取らない、素晴らしいドラマーが見つからないのが現実であった…。



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