―ホストな恋―
あたしもつられて頭を下げた。

ヒデの彼女は智の店の近くのスナックの"チーママ"だと智から聞いた。

当然あたしなんかより大人びていた。

スタイルも良くとても美人だった。

なのになんであたしに頭を下げるのか智に聞いた。

智は苦笑いしながら答えた。

「あんなぁ…気付いてないかもしれんけど…俺は店の中で一番偉いねんで?」


「あっ!忘れてた!オーナーやっけ?」

ふざけるあたしの頬を軽くつつく。

「そぉ。その一番偉い人の彼女やねんから堂々としてなさい。」

そう言ってあたしの大好きな笑顔をくれた。

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