―ホストな恋―
「あと…
オーナーって言うのも敬語もやめてくれへんかな?」

「え…?
…でも何て呼べばイイか…」


慌てて答えた。

「下の名前で?」

ふと彼の方を見ると
彼の横顔が赤くなっていた。


つられてあたしまで赤くなった。


「ほんじゃぁ…
"佳"か"智"どっちかで…」

視線を合わせないまま言われた。

「じゃぁ…
"智"くんでイイですか?」

彼はニコっと笑って
あたしの頭を優しく撫でた。

ふと目が合って彼の手が頭から頬へ移った。
そのまま彼の顔が近付いてきて…。


――グイッ――



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