赤りんご

秘密の告白








夢を見た。




あんまりよく覚えてないんだけど、


夢の中で、大好きな人と手を繋いで、ずっと笑ってた。




ドキドキして、顔が赤くなる私を見て微笑む人。




でも、その人の顔は見えない。




「りんごみたいなほっぺただな!」



そう言ってくれるあなたは水嶋くん?




夢の中の私は、それが水嶋くんであってほしいと願っていた。









「ん……」



微かに開いた目



見えるのは真っ白な天井…




私…寝てたんだ…





「やっと起きたか。」



「水嶋くん…?」



ひょこっと私の顔を覗いた。




「ここ…どこ?」



「保健室」



何で保健室にいるんだろ…





照れながら、呆れた表情で水嶋くんは言った。




「俺がお前のおでこにキス…した後に、お前急にぐったりして…」



そうだ……



おでこにキス…されたんだ




カアッと顔が熱くなる。




水嶋くんも、すっごい照れてる。



カワイイ……









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