冬と恋と君と【短】
「泣き止んだ?」
ひとしきり泣いたあと、佐久間くんが優しく声をかけてきた。
あたしはその声にこくりと頷いた。
「遅くなったから帰るか!
暗いから送ってく。」
そう言いながら、佐久間くんはかばんを肩にかけた。
これ以上は迷惑をかけられないと思いあたしは全力で断ったけれど、そんなのはあっさり無視されて、あたしは佐久間くんと靴箱に向かうはめになった。
佐久間くんの他愛の話に相づちを打ちながらあるいていると、前の方から足音が聞こえてきた。
…ヤバい。
見回りの先生かもしれない。
そう思ったあたしたちの前に現れたのは…