独眼狼ーワンアイウルフー
任務・3 白い狼



オペレーター室にケビィンの声が響きわたる。


「ス、スパイダーが全部破壊されたぁ!!?…本当かよ、団長」
「……その通りだよ、ケビィンさん。ま、全部って言ってもランブル荒野に行ってたスパイダーだけ…なんだけどねぇ」


ルイが2人の会話に口を挟む。


「ランブル荒野に行っていたスパイダーは何機だったんですか?」
「12機だよ。……はぁ、また経費がかかるなぁ〜…」


霧兎らしい呟きをし、溜め息を吐く。

今まで会話に口を挟まなかったレクスが、口を開いた。


「…何か、映像とか残ってないのか?」
「う〜んっ………残ってたと言えば残ってるんだけどねぇ」


曖昧な返事する霧兎。

そんな霧兎をケビィンが急かす。


「なんだよ、あるんなら見せろよっ!!」
「…分かったよぉ。イルム君、37番にあの映像映してあげて〜」


霧兎が近くに座っているイルムにそう声をかけると、イルムが慌ててパソコンを操作する。


「は、はい!!………どうぞ」


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