あたしの廓-花魁道中-
「じゃあ…いただきます」


カツン、とグラスを合わせると長い夜が始まる。


気付けば店の中は満員で、女将が忙しく動きまわる姿が見える。


狭い店だからこそ、働きやすい。


女将


綾子


百合


お客があたしたちを呼ぶ声が酒をすすませる。


「百合、綾子!」


女将の声に振り向くと、女将は手で『七』と言う数字を示した。


団体客だ。
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