テキトー彼女。

タメスエと競争

「待て陽菜っ!!」
 俺は彼女を追いかける。

 陽菜は足が速い。
 特に、自分の身を守るための逃げ足はあのタメスエより速いらしい(陽菜曰く)。

 だから、陽菜と俺の間には、いつも一定の距離が保たれている。
 いつものように、全力疾走でも。

 あ、もちろん、全力疾走は学校まで続きます。
 でなきゃ、確実にHRに間に合わないんで。
< 4 / 28 >

この作品をシェア

pagetop