瀬戸未来という女の子
初恋の女の子
  「大丈夫。なおるよきっと。
  柊がげんきになってくれたら
  あたしもうれしいな。」


  小さな女の子がそう言って
  笑っていた。彼女が笑うと
  とても幸せな気分になれた。


  その笑顔を見ていたい、
  そう思ったけど。


  「柊!!!起きろ!!!
  遅刻するぞ!!!!!」


  悠樹の声に起こされて俺は
  夢から覚めてしまった。。


  「今起きるよ。。。」


  一緒に朝ごはんを食べる時間が
  なくなって怒っているであろう
  悠樹の姿が容易に想像できて、
  笑ってしまった。。。。


  それにしても。


  昔のことを夢に見るなんて。


  よっぽど自分の中で思い入れが
  強いのかな。。。。


  でも、いい夢だったな。


  今日はいいことがあるかも
  しれない、と自分でも気付かぬ
  内に笑顔になっていたらしく、
  悠樹に「一人で笑うな。怖いぞ。」
  と言われてしまった・・・・・。


  
  
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