サンクチュアリ
まあ、それもこの一年近くずっと一緒だった知世だからこそわかることなのかもしれないけど。


「知世って鋭いよね」

「あたし、これでも人を見る目はあるんですぅ」

「恋に生かされたことはないけどね」

「ひーどーいー！」


そんなことを言いながらも知世はけらけら笑ってる。

この明るさに今回はすごく救われたなあ……。


わかってるよ。この一週間、ずっとあたしのこと元気付けようとしてくれてたってこと。

きっとグループの中でいちばん親身になってくれたのは知世だ。


「けどそれがメイのいい所であるんだし？　今度はもっとメイに合うイイ男つかまえればいいじゃん」

「うん……ありがと、知世」

「だから合コン行こうよぉ」

「結局そこに行き着くの！？」


話が最初に戻ってるんですけど！

でもそれが知世らしくて、最後にはあたしもつられて一緒に笑ってしまった。
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