でも、俺の彼女はアホ女。
第一章

悪夢の始まり!?

淳弥の部屋に響くシャーペの音

「…何にこれ?」


只今高校1年

緒方淳弥(オガタジュンヤ)は彼女の

津山綾音(ツヤマアヤネ)を部屋に呼んでいた


「え…?紙」

机につらばった
数学のプリントを指差して
綾音を見る淳弥に
綾音はとぼけたように返す

「違うやろっ!?ワーク」

淳弥はページに落書きされた
ブタの絵を指差した


「だって難しいんだもん」

綾音の言葉に淳弥は無言のまま

目の前のワークを裏返す


中3年生基礎ワーク


…………。
淳弥も綾音も立派な高校1年生

「中学の問題やぞ」

「はい…」

「しかもこれ割り算な」

俺も賢いほうじゃない。


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