one contract

one contract -mark 13- 菫目線




今日の朝までは“友達”(?)な関係だったボク達。



でも、今では“恋人”。



何だか変な感じがするけれど、嬉しくて。
きっと、さっきからボクの顔はニヤケっぱなしだと思う。

「どうしたの?」
「ん~?」
「良い事でもあったんですか?」
「うん♪」

すごい御機嫌、朝の菫とは大違いねぇ。と、二人は笑って言った。

「良かった、菫‥元気出たみたいね」
「ですね」

‥‥元気出たって‥、どういう事?
ボクは二人の顔を交互に見て、首を傾げた。

「最近、元気無かったじゃない」
「だから私達、心配していたんですよ?」

そうだったんだ。
二人とも心配してくれてたんだ‥‥。

でも、もう大丈夫!



ボクの中で、それはもう綺麗サッパリ片付いたから。



「ありがとう、二人とも」



< 51 / 63 >

この作品をシェア

pagetop