制服のボタン


何だか性格も似てる…?

自信たっぷりな言い方。

雰囲気も似てるし…





「陵弥の従弟だって?」



「まぁな。アイツに何か言われても無視していいから」




そう陵弥には言われたけど…






「凜花ちゃーん」





って、子犬みたいな笑顔でさぁ。




私の教室にやって来て。



こう、毎日付きまとわれるとさぁ…

無視のしようがないじゃん。




もう他の女子達も、陵弥に似てる幸樹君は好みも似てるのかって。






半ば飽きられて。



陵弥の従弟が付きまとって三角関係じゃないかとか。




中傷じゃなくてこの状況を楽しんでる様な噂になっちゃってる…





「随分、なつかれてるねぇ」



って事情を知ってる癖に沙織が意地悪く言うし。





「ねぇ凜花ちゃん俺とデートしよ!」




「「ブッ!?」」



突然こんな事を言う幸樹君に。沙織と飲んでたお茶を吹き出した…



全く、何言い出すんだか…





「幸樹君。前にも言ったけどさぁ…私陵弥と別れるつもりないから…」









< 150 / 177 >

この作品をシェア

pagetop