野いちごM-1グランプリ!


「私出ない。生物学上、私はミル」


「ミリアリアっ、ミリアリアだめよっ、私達のビジュアルはゴスでロリでキュートなの、そのネタはよくないわ!?」


「……ダメ?」


「ダメよ。もともとミルクっていうのはただのたとえなのだから、あまり追及してはダァメ」


「なぜ?」


「そういうそういうものなのよ。ところで、私達の『紅白娘々』……娘々をニャンニャンって読んだ人はいるかしら?」


「ニャンニャン?」


「中国語よ。いえそれ以前に、『パクリかよ!』とだれかにつっこまれたかもしれないわね」


「ミリアリア、口調が……」


「そういうものよ、かわいいミリアリア。年末効果なの、漫才使用なの、クレオパトラの瞳に涙よ」


「……」


「ごめんなさいね、最後のは適当に言ったの」


「そう」


「そう……ではなくてね、そこは『ツッコミ』をするところなのよ、ミリアリア」


「ツッコミ?」


「そう、それは相方へ打ち込む愛情、合いの手、言葉の掛け合い、気持ちと気持ちの交換なの」


「……たとえば?」


「たとえば? そうね……そうだわ、お餅つきのように」


「?」
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