FAKE‐LAKE
「私はね、世界で一番幸せになってやるの。世界一好きな人と一緒になって世界一幸せなおばあちゃんになるんだ」

子どもも世界一可愛いくて、あ、曾孫もやしゃごも見るつもりよ。

矢継ぎ早に話すリーナに置いてかれているアツキを振り返り、彼女は言った。

「……それが母を殺した犯人への、私なりの復讐なの」

ドクン、とまた心臓が反応する。

「あなたは私の大切な物を奪ったけれど、おあいにくさま。私は最高に幸せなのよ、ってね」

気丈な台詞とは裏腹なリーナの悲しげな瞳にアツキは思わず彼女の手をひいた。

「アツキ……?」

腕の中にぐいと引き寄せる。

「アツキ、どうしたの?」

何かを言いたいのに涙に邪魔されて言葉にならず、アツキはただ彼女を強く抱きしめた。


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