FAKE‐LAKE
「実験に耐えるだけの体力を回復させるまで二、三日かかります。一応枷で繋いでありますが逃げ出されては困るので、セキュリティのある研究室に監禁して頂ければ助かるのですが」

見張りを増やす訳にはいきませんし、とセティが言うと博士は頷いて立ち上がった。

「分かった。すぐに移そう」

そしてセティに手を差し出し握手を求める。

「君のおかげで私は長年の目的を達成出来そうだ」

セティはその手を握りかえしながら心の中で問う。

その、長年の目的とは何なのか。

微笑んでいる博士の表情からはやはり何も読み取れない。

セティは、部屋の主に忘れられたと思われる日焼けした写真に目をやった。写っているあの人達は一体誰なんだ。

「奴の能力が分かれば、あとは従わせるだけだ。その辺のコントロールはこちらで何とかする」

はい、と頷きセティは手渡された研究室のカード型のキーを受け取った。


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