FAKE‐LAKE
「お前は暗殺用の兵器にするために作った生命体だ。先天的に体を武器に仕立てあげれば誰にも気付かれず、足も付かずに暗殺に成功出来るからな」

レイはアンジェが言っていた言葉を思い出した。

『レイの力も僕の左腕と同じ理由なんじゃないかな』

「……ただ」

博士は白衣のポケットから細い瓶を取り出す。

「最大の誤算は、お前が自我を持っている事だ」

人間らしさを感じられない冷たい瞳にレイは身震いする。

「洗脳しやすい歳から兵器として教育したはずなのに、お前は“自分”で居たがった。あれだけ虐待したにも関わらず意志を曲げようとしない」

博士は瓶の蓋を開けた。

「一応血の繋がった父親としてこんな事までしたくはないが、他に方法が無い。薬でお前の記憶を消して一から教育しなおす」


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