FAKE‐LAKE
予想外に褒められたアツキは赤くなった。まさかそんな風に言われると思わなかったからだ。

「俺相手に頬染めるな気色悪い」

「セティがいきなりそんな事言うからだろ」

ぶっきらぼうに言い顔を背けるアツキがおかしくて、セティは車椅子を進めてわざと顔を覗き込む。

「意外に可愛いなお前」

「うるさいほっとけ」

アツキをからかって遊んでいると、コンコン、と早いノックが聞こえた。

「お取り込み中ですか」

扉が開き、無表情なシアナが入って来る。普段レイの部屋に篭りきりであまり顔を合わせず、会っても無愛想なシアナをアツキは苦手としていた。

セティはにこやかな笑顔で彼を迎える。

「どうしましたアドニス先生」


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