FAKE‐LAKE
「……博士は今どこにいるんですか」

低い声色が白く霞みがちな空気に不気味に響く。

「答えないなら撃ちます」

「何……?」

すっ、とアンジェの左手が上がった。

「うわっ」

凶器と化した鉛筆が右側の兵の頬を掠める。つ、と赤いものが伝った。

「答えてください。博士は今どこにいるんですか」

予想外の出来事にうろたえている兵の腕を、アンジェは容赦なく撃ち抜く。

「心臓を狙われたいですか」

動揺の余り質問に答えない兵を、アンジェは丁寧な口調で脅す。

構えられた左手に、命の危険を感じた彼らは慌てて答えた。

「わかった言うよ! 博士はえ、F基地に」

満足そうにアンジェは微笑み、化け物だと呻いている二人に言った。

「連れていって下さい」


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