FAKE‐LAKE
「次の国に行くのか?」

「うん。行きたい所出来たし」

マスターのトースト食べれなくなるのは残念だけどと言って、アルは財布からコインを三つ出しマスターに手渡す。

「次はどこ行くんだ?」

「えっとまずは用事を足しにロスタナに」

「ロスタナか」

まあ稼ぐにはいいとこだよなとマスターは一人で頷く。

「そのあとリアレスクに」

「は? リアレスク?」

マスターは不思議そうに聞き返した。

「なんだってあんな辺鄙な国に? 仕事したってたいした金にならないぞ多分」

「だってさ」

アルは内緒話をするようにマスターに近づく。

「綺麗な湖があるって噂を聞いたんだ。それに、そこにいる妖精に会えたら幸せになれるんだって」

それは作り話としてもどんな所か一度見てみたいんだ、とアルはキラキラした瞳で話した。

「確かにそんな話をどこかで聞いたな」

「でしょでしょ? だから行ってみたいの」


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