先生!?

先生


マナ…。

俺が、車まで運ぶとき、すごく、辛かった…。

こんなに痩せて、俺がだっこしたら、今にも粉々になりそうで、落としたら、ガラスのように砕けそうで、怖かったぞ。


大田、ゴメンな。俺、お前の大事な親友を。俺の好きな奴を。俺は傷つけた…




「俺が悪いんだよなぁ…」






「え?」

聞こえてたのか…

「俺が悪いんだ。俺が、マナを守るって言って。でも、守れなかった。マナから、告白されて嬉しかった。俺もマナが好きだから。でも、俺教師だぜ?バレたら、おれだけじゃなくてマナも大変んだ。将来がかかってんだよ。だから、俺……何もできなかった…。こんなに痩せて…。」


大田はビックリした顔だ…、当たり前かぁ…。


「先生、マナ大丈夫だよ!あたさもマナを支えた時、軽すぎてビックリだったけど。あたし、帰るね?」


「分かった、気をつけてな。」

生徒に励まされて、俺何してんだよ。



大事な奴なんじゃねぇのかよ!






「んー…。」

マナが起きた。俺、どんな顔したらイイ?何て声かけたらイイ?

「ここどこ?誰?」

は?

「俺が分かんないのか?」

気を失っただけじゃないのか?

せっかく、俺の気持ちに気づいたのに…。

コンコン…

「失礼します。目が覚めましたか?」

「あの、あたし誰?」

は!?

本当に言ってんの!?冗談だって言えよ!

言ってくれよー。
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