喫茶ノムラへいらっしゃい!
「あの…」

ウエイトレスの女の子にもう一度声をかける。

「はい。」

「何回も、ごめんなさい。チョコレート、ほしいんですけど。」

「どれにしますか?」

うーん、悩むな。

見れば見るほど、1つのチョコレートになんか決められない。

「えーっと、おすすめとかありますか?」

遠慮がちに聞いてみたが、女の子は快く答えてくれた。

「私の個人的なおすすめなんですけど、いいですか?私のおすすめは、トリュフです。」

そう言って、女の子はトリュフを指差す。

細長い箱に丸いトリュフが5個並んでいる。

「じゃあ、トリュフを1箱下さい。」

「かしこまりました。」
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