‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



 ――――――――――
 ―――――――



 「薫最近来んの早いんだねえー」

 「いつもは遅刻なのにさあー」

 「てか今日はあたしんちきてよおー」



 女ってのはいちいち語尾を伸ばして喋
 りかけてくるから時々殴りたくなる。



 チンタラ喋ってんなよ!!って
 まあ、いいや。



 「はよ」



 俺はまったく聞いてませんッてな感じ
 で俺の机を囲む数人の女を片手でシッ
 シッと追いやった。



 女たちは文句を言いながら逃げていく



 姫ちゃんはっけーんッ



 いつものことだけど、今日もいろんな
 男子に囲まれながら教室までやって来
 た。



 でも姫ちゃんはまったく周りを視界に
 入れてない感じでまったく無視。



 「あ、薫くんおはよッ」



 でも姫ちゃんはあれから(姫ちゃんち
 に行ったとき)毎朝可愛い笑顔で俺に
 「おはよう」と挨拶してくれる。



.
< 41 / 90 >

この作品をシェア

pagetop