‐白雪姫と悪魔なアイツ‐



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 ヤバいだろ、絶対誤解してる。



 次の日の昼休み、俺は暗い姫ちゃんの
 背中を見つめながらメロンパンをかぶ
 っていた。



 「薫ー、クリスマスまであと一週間な
  んだよー。誰と遊ぶのー??」



 耳元で女の甘えた声が聞こえてきて、
 そのままソイツに視線を向ける。



 女はニコニコ笑いながら俺にボディタ
 ッチしてくる。



 その手を払いのけながら、「予定ある」
 と吐き捨てた。



 その瞬間前にいた姫ちゃんがピクリと
 反応して、勢いよく立ち上がった。



 反動で姫ちゃんの椅子が俺の机にぶつ
 かってびっくりして見上げると、姫ち
 ゃんはどこかへ行ってしまった。



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