俺の恋愛【BL】
結局、伊坂の思惑通りに事は進んでいるのだろう。
俺は伊坂のマンションへ訪れていた。
伊坂は思った通り、少し飲みすぎてはいたようだが、歩みもしっかりしていて、1人で帰れないという事はなさそうだった。
また丸め込まれた。
なぜだ…なぜ俺は伊坂のあの顔に弱いんだろう。
やっぱりダメだ。帰ろう。
伊坂がなんと言おうと帰るんだ。
「やっぱり、帰る」
「えっ?どうしてだよ。来たばっかりだろ?」
「いや、帰るよ。最初から来るつもりじゃなかったから」
「もう少しいいだろ?俺は、悠斗と一緒にいたい」
そう言って、俺をスッポリと腕の中に収めた。
その瞬間、どうしてその容姿で俺より背が高いんだと関係のない事が頭に浮かんだ。
この時は気付いてなかったんだ。
俺が抱き締められた事に、嫌悪を抱かなかった事に。