時間屋

「…空雅くんは?」


…やっぱ、こんなときでも人の心配すんだなぁ、こいつ。


「俺は、中川とっちめてから行くから」


きっと、中川は今、俺たちを捕まえようと必死に階段を駆け下りてるに違いない。


あいつには、立派な罪がある。


不法侵入やら、刃物振り回すやら。



ここで、二度とそんなことしないように懲らしめなければ。


「じゃ、大人しくしてんだぞ」


二度目の中川邸侵入を試みる為、走りかける。


「空雅くん!」


振り返ると、ちゃんと笑っている志乃がいた。



「…ありがとう!」



俺も、つられて笑った。


「…おう!」






この、20分後。


無事…俺の任務は終了した。





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