無防備な君に恋をする

無意識のゼロセンチ




久しぶりに、朝から授業を受けていた。

よく出張で居ない保健の担当が、今日は居るから。

俺がサボりに行くと、


『あー、波留ちゃんまたサボりだね?イケナイ生徒ですねー。先生はとっても心配です』


とかなんとかうるさいので、あんまり行きたくない。

っていうか、先生がいるときに行くと、決まってクラスの男共に文句を言われるのでウザイ。

保健の担当は、美人でナイスバディなお姉さんなのである。

俺は無論、興味なし。

まずあの甘ったるい声が嫌いだ。

アイツ、実は出張とか言って、男のトコにでも行ってんじゃねぇのか。

まぁ、どうでもいいけど、眠い。

俺は極度の低血圧、らしい。

朝はとてもじゃないけど、苦手だ。

ヤバイ、この睡魔に勝つ自信がない。

窓際の一番後ろの席で、俺は顔を伏せて、一瞬で眠りについた。


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