妄想科学研究所【短編】
ローラーダッシュ
「え~これより次は何造ろうか会議を始めます」

場所は会議室。30席はありそうなテーブルには、たった三人いるだけ。

一人目は先ほど会議の開始を宣言した人物
【外松 圭介】33歳
独身 ヤセ型長身で常に白衣を着ている。

この『外松研究所』のオーナー兼所長であり今は会議の議長でもある。
自称「ドクター外松」

二人目はドクター外松に心酔する青年
【四谷 ヒロシ】20才中肉中背ながらガッシリした体格で短髪。

あからさまに体育会系なのだが何故かドクター外松の助手をしている。

三人目はドクター外松の奥さん
【外松 華(ハナ)】
28才 身長155センチ ややポッチャリで天然風味のマイペースな女性だ。

この三人が全研究所員であり、彼等の目標は『発明で一発当てて優雅に特許料生活』である。

ちなみに今の彼等に収入は無いが、ドクターの親が残した莫大な遺産によって生活や研究費用にはちっとも不自由してない。

はっきり言えば、研究開発は趣味の世界だ。

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