妄想科学研究所【短編】

弱点

夕食後、地上階の居間でコーヒーを飲みながら反省会?が始まった。

「いくら何でもあの野菜はゴロゴロにもほどがあります!一個がスプーンに乗り切らない、口に入り切らない!」

「いやヒロシ君その事はいい。(今日のはまだマシだったしな)で華、どーだったって?」

「それがさ~聞いてよ~。スーパーに着くまでは絶好調だったのよ。
勝手に持ち出すのも履いた感じも、あ、あの調整機能はグーね。

それから何だっけ?そうそう、あの小さなコントローラーも、動いた時の感覚も画期的だったわ」

…ドクターとヒロシは目を合わせ瞳で語り合った。

(…完璧じゃないか。…計算どうりですよね。…何があるんだ?…分かりません…)

「だから…」

華は声を一段低くした。

「問題はスーパーに着いてから発覚したのよ」


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