妄想科学研究所【短編】

閑話休題 厄日なヒロシ

深い水の底から浮かび上がる様にヒロシは目を覚ました。

ここは…居間だ、自分はソファーに寝かされていたようだ。

身を起こし見渡すと、もう一つのソファーにドクターが寝かされている。

(そうだ、自分らは2号機を完成させた途端、華さんに麻酔で眠らされたんだった。

その後、華さん一人で男二人を居間のソファーまで運んだのか、大変だったろうな…

いや、華さんああ見えて結構ちからあるから大丈夫か。いや、ちからと言うより攻撃力かな)

そんな事をヒロシがぼんやり考えていると、キッチン側の扉を開けて華が入ってきた。

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