リーフのつばさにラヴレター

文化祭一日目

俺はこの日早く起きてしまい、学校に一番乗りをした。
暇だし誰もいないなら、あの裏庭に行ってまさかなって思いながら先を見ると、あの姿があった。


ザッザッと歩いてくる音に気付いて先生はこっちを向いた。



「おはよう。 早いね」


って笑って言う。
かわいい……じゃなくて!



「オハヨウゴザイマス」



先生はまだいつもの私服(今日は、緩めのデニムを適当にロールアップして靴はハイカットの白いスニーカー、上は古着であろう刺繍の入ったシャツと中に着ているロンTがその刺繍の色と同じ色をしている。その下から革のベルトが覗いている)を着て足を伸ばし、両手を体の後ろについてカメラを横に空を仰ぐようにみていた。

いつも姿だ……少し沈黙があってから俺が、



「今日は大丈夫ですか?」


と、変な質問をかます。



「?…あぁ!大丈夫だよ。 むしろ楽しんでやろうと」


クスリと微笑む顔をみながら、俺は既に溶け込んでるし、むしろ若いしって内心思っていた。



それからスッと立ち上がって、ぐーっと上に背伸びをする。カメラを地面の上から剥がし、




「じゃあ、着替えてきますかっ」




と、独り言のように俺に言った。



俺は次に会ったときは男子高校生かぁと、一瞬エロい方向になってしまいながら、先生を見送った。






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